ナカボーヨーコ & カフェピクニック

たくさんの「可愛い」が詰まった、ピクニックみたいなワクワクが味わえる空間

勝田台駅から徒歩5分ほど、ヨークマート近くに白いデーブル&チェアのテラス席がある「café PicNic(カフェピクニック)」があります。中に入ると、北欧風のカラフルな小物や額、絵本などが周囲の棚いっぱいに並んだとても可愛らしいインテリア!オーナーの福島さん母娘がヨーロッパなどで買い集めた雑貨をていねいに飾り作り上げた空間です。ワンプレート中心のフードメニューも美味しくおしゃれな一皿ですが、さらにインスタ映えするのが手の込んだ可愛いラテアート。そんなカフェピクニックさんとペアになったのはカラフルなテープで独自のアートを生み出すナカボーヨーコさん。入り口のガラスに、飾り棚の雑貨の間に、自然にナカボーさんのアートが混ざり、カフェピクニックの世界観がさらに豊かに広がっています。

好きだったものづくりから、素材の発見でアートの世界が広がった

-ナカボーさんが作品を作り始めたきっかけを教えてください。

ナカボー
学生の頃は教科書の隅にパラパラ漫画を書いて回したりしていましたが、美術でいい点をとったことはないんです。ただ物作りが好きで、布をいじったり木切れで何か役に立たないものを作ったり木の実を集めて絵のようなものを作ったりという方が楽しくて。学校の美術では楽しいと思ったことがなかったので、自分は絵を描く人ではないと思っていました。見るのは好きだったので千葉県内や旅先でいろいろなギャラリーを見ることが多かったですね。

仕事をしている頃は、子どもの洋服を作るとか近所のお友達とパッチワークやリース作りをするなどしていました。未だにその頃の手芸仲間とは手芸で遊ぶ時間を作っています。

でも、私の場合はパッチワークでも四角くきっちりしたものは作れない。変な形の役に立たないものができちゃう。バッグを作ったりしてお友達にさしあげてる人が羨ましいなと思っていました。自分だけの楽しみとして作る過程を楽しんでいました。

-決められたものを作るのは得意じゃなかったんですね。

それでも、チャレンジしてみたくて退職後に水彩画、アクリル画、油絵のお教室に行来ましたが、描いていて楽しいという実感があまりわかなかったんです。油絵のお教室で先生に「ナカボーさん絵を描くの好きじゃないでしょ」って見破られちゃいました。でもその先生との出会いがきっかけになりました。「何かを表現するのは絵じゃなくていい、楽しいと思うものを探して表現した方がナカボーさんらしい。表現に制限はないから筆にこだわらずに。自分の表現する素材を探してみたら」というヒントをくれました。昔、子どもと関わる仕事をしていた頃にビニールテープでの授業が楽しかったのを思い出して油絵の教室の先生にみてもらったら、「あなたがやってて楽しそうだから、これやればいいじゃない」って。そう言ってくださった時に、自分が表現することを狭く考えていたのが解放された気がしてそこからは好きに切ったり貼ったりするようになったんですね。

-作品を作ろうと思ったのはいつ頃から?

八千代のオーエンス市民ギャラリーの登録アーティストのメンバーと出会ったことです。課題をもらってそれにチャレンジし、初めて人前で発表しました。それから、還暦祝いにギャラリーで個展をやったら、今までお世話になった人たちが来てくださいました。ワークショップでは、初めての方も皆さんが楽しんでくれて。これは後の作品づくりのヒントになりました。それぞれの方が、私自身の表現よりもより豊かな表現を持っていて、思っている以上にテープという素材には表現の可能性があるということに気づきました。その可能性を追いかけながら作品作りをしています。

旅行、インテリア、雑貨、母と娘の「好き」が絶妙にミックスしたカフェ

福島

カフェピクニックを始めたのは10年前です。その前は、旅行会社に勤めていました。旅行が好きだったのですが、仕事と趣味は違い、理想と現実のギャップに苦しんでいました。その頃、インテリアコーディネーターをやっていた母から「一緒にカフェやらない?」という提案があり、母がインテリア担当、私がお料理担当で始めました。

0歳から勝田台で育ってきたので、地元に素敵なお店を作って昔からの知り合いが集まってくれたらいいねーという感じでした。下調べもせずスクールに通うわけでもなく、すべて独学で始めたんですが、今考えれば考えが甘かった。母の仕事柄、工務店さんや大工さんも知り合いで、みなさんに助けていただいてできあがった感じです。もともとカフェは好きだったのですが、学生の頃にスターバックスのオープニングスタッフとして働いていて、いつか自分でもこういう仕事がやりたいと思っていました。

-10年経って、カフェの理想と現実はありましたか?

福島
カフェの場合はいやにならず、仕事に行きたくないなということもありません。お客様もいい方ばかりです。それに、お店を始めてから、より地元が好きになりました。小中高とずっと市内なので、昔からの繋がりで、幼稚園の先生の娘さんやお孫さんが来てくださったり、どんどん人の輪が広がっていますね。これが都内だったら人との繋がりはできなかったなと思います。

勝田台という街は小さい頃からそんなに変わっていないです。オープンした頃はカフェ自体がほとんどなかったんですが、勝田台の方もやっとカフェができたと喜んで通ってくださいました。最近は喫茶店にしても大手チェーンもできて選択肢が増えたと思います。

-店内を埋め尽くす可愛い雑貨が特徴的ですね。

福島
昔から雑貨を集めていて、家もこんな感じでした。半分くらいは家から持って来たものです。インテリアは母が主体です。自分があたためてきたものをみなさんに見て楽しんでもらいたいと。例えば(店内の棚にかわいいポットがいくつも並ぶコーナーが)ロンドンのパブでポットが並んでいるのを見てヒントを得たと言っていました。旅行先の友達から「ロンドンを歩いていたら似たような店があったよ!」って写真が送られて来たこともありましたね。

-福島さんがコレクションしているものもありますか?

福島
私はスノードームを集めています。あまりお土産を買わないんですけど、スノードームだけは…夢があるからですかね。各国それぞれ必ずあるので。壁にかけている絵も集めたものですね。知り合いの個展で購入したものやパリで買ったもの、大好きな箱根のポーラ美術館で買ったもの、蚤の市で発見したフィンランドの作家さんのポスター…。
もともと、旅もアートをテーマにしています。
最近はゴッホの生涯を追いかけて、生まれたところや亡くなったところ、画家生活を送った街など。オランダ、パリ、南仏、御墓参りにも行きました。ゴッホは好きです。なんでしょう、ほうっておけない。あまりにも純粋すぎて不器用すぎて応援したくなる感じですかね。私も不器用なので親近感が湧くのかもしれません。お気に入りはルノワールの最後に住んでいた家でしょうか。南仏は画家の方の最後の住まいが多いです。魅力のある土地で、独特の空気感、どこを見ても綺麗だし人がすごくあたたかいです。私も人生の最後、南仏に住めたらいいですね(笑)

日々カフェとアートがテーマなので、今回の企画にはもう参加するしかないかなと思って。

ラテアートも手を抜かず、いつも全力で。だからこそリフレッシュも大切。

-お店にはどんな思いがあるのでしょうか?

福島
店名のピクニックというのは、日常に少しワクワクしたものをプラス、というイメージです。遠くへは出かけられないけれど近所で何か素敵なことがないかな、と探している方に来ていただきたいです。可愛い雑貨、ラテアート、ケーキのプレート、そういうところでワクワクしてもらえたら。それから、女性一人だと夜遅く食事する場所がなかなかないじゃないですか。私も母もそういうお店があったらいいねってずっと前から探していたので、そういう方に来てほしい。ここなら一人で外食できるって言っていただくことも多くて、それが嬉しいです。もちろん男性一人の方のご利用も多いし、歓迎しています。

-週休1日、毎晩22時まで開いているということですが、早く閉めたい時はないんでしょうか。

福島
ここだったら、ってお客さんが来た時にシャッターが閉まっていたらと想像したら閉められないです。ランチなら代案がたくさんあると思いますが、夜、ここを目指して来ているお客さんにはなかなか代案がないですよね。オープンして1年半は、閉める方が精神的に落ち着かなくて。火曜日のみ休み、元旦も開けていました。

でも好きな仕事だから大丈夫だと思ってたんですけど、煮詰まってきたんですね。休日も足りないものの買い出しなどお店のことで使ってしまい、全くリフレッシュできない日々が続きました。このままだと自分がだめになるんじゃないかなと危機を感じて、火曜日は一切お店のことはやらないようにしました。長期のお休みをとって旅行に出かけるようにしたら、新しいものを吸収したり、いろいろなことに感謝できたり還元できたり。自分のリフレッシュも大事、それでお客様にお返しできるものもあると考えるようになって、いいサイクルができました。

-ピクニックさんといえば見事なラテアート。よくテーブルで歓声が上がっています。

福島
料理もラテアートも全て独学です。ラテアートは、たいへんですが手を抜かないですね。引き出しは無限にありますよ。これ描いてくださいというオーダーや、似顔絵でとかうちの犬を描いてくださいというのも断ったことがないです。いつも全力です。そういう面で日々私自身もアートに携わっているのかな。

どこを見ても何度来ても楽しい、隅々まで新しい発見のある空間に

壁面には可愛い雑貨の間にナカボーさんの作品の額が飾られています。植物モチーフ、旅する小人のシルエット、熊などの動物たちや、展示も木箱を組み合わせたり、味わいのある額を使ったり、ナカボーさんの表現はさまざまな広がりを見せています。

-今回のカフェピクニックさんでの展示ということでどんなことを考えましたか?

ナカボー
基本的にカラフルなので可愛らしい雑貨の中にカラフルが喧嘩しないで入り込むには、それからあまり大きいものを持ってくるよりは小物の方が雰囲気を壊さないで溶け込めると思いました。例えば、箱で区切ることで場面の変化をつけています。旅に出て、街の中から最終的には森の中でピクニックをするようなショートストーリーを表現したり。旅する人を登場させたのは、物語をつなぎ、春から秋へ季節をめぐるところを見せたかったんですね。

入り口側のガラス面については、抽象的なもので動きを出して行ったほうがワクワク感ウキウキ感が出るんじゃないかなと思いました。カラフルな丸をモチーフにしたのは、サイダーの泡だったり夏の花火だったり、秋なら木のみが弾けたり、そんなものを連想していただけたら楽しいと思ったので。

福島
ナカボーさんは最初から素敵だと思っていました。希望通りの作品を作ってくださって嬉しいです。

ナカボー
ピクニックさんの許容範囲が広くて、何をやっても、どうぞどうぞいいですよ、ここにもやったらどうですか?って一緒に楽しんでくれます。お母様が一緒に並べてくださったり、一つ一つの思い出を教えてくださったりして、何回来ても楽しいし、あたたかくて感謝しています。いろいろな小物を家から追加で持って来てくださるんですが、ワクワクして選べない!

-ナカボーさんがディスプレイしたカフェピクニックが見られるんですね。

コラボした空間ということですね。今までのピクニックを知ってる方にはちょっと違うテイストが楽しめるかもしれません。くつろいで過ごされていて目線を外した時に、こんなところにこんなものが、と。自分だけの発見や探す楽しみを散りばめていきたいです。

福島
今回は特別なメニューを窓辺の水玉のイメージでカラータピオカを使った冷たいデザートを作ります。

ナカボー
それを聞いたときは感激しました!丸をモチーフにした作品とタピオカのメニューがリンクしたらとても嬉しいです。

実際に期間中はカラータピオカを使ったココナッツ風味のブラマンジェが特別メニューになっています。見た目もアートで可愛らしく、ワクワクしますよ!

-来てくださる方に向けて一言お願いします

福島
ナカボーさんプロデュースのカフェピクニックもみてください。

ナカボー
ピクニックさんは、何回来ても楽しい。そういう楽しさをみんなで分かち合えるといいですよね。

ありがとうございました。

もともと、席を替えると風景が変わる、何度でも楽しめるカフェピクニックさんですが、今回は旅や自然をモチーフにナカボーさんならではの世界観がプラスされました。お店の隅々までいろいろな物語が発見ができます。ぜひ来店して、お気に入りの場所を見つけてくださいね。

スペシャルメニュー

色とりどりの丸いモチーフ作品に合わせた、カラータピオカのブラマンジェ。

カラータピオカのブラマンジェ

アーティスト情報

作家名:ナカボーヨーコ

カフェ情報

店舗名:カフェピクニック

ウェブサイト:

住所:千葉県八千代市勝田台1丁目35−9 鈴木ビル1F

電話:047-483-3327

営業時間:11:00~22:00 火曜日定休

ピクニックのように日常にちょっとしたワクワクをプラス!